奈良、旅もくらしも

【連載】奈良で外遊びしてみました「吉野川で気軽に”外メシ”!」naka

第1回【焚き火&BBQ@吉野町】
難易度 ★★☆(中級)

文/naka

連載テーマは“奈良で外遊び”です

こんにちは。ブログ【奈良に住んでみました】を運営している、ライターの「naka(ナカ)」(50代・男)と申します。

新潟県出身の私は、生粋の奈良県人である女性(「にっしゃん」といいます)と知り合い、結婚を機に奈良県へ移住しました。大好きな奈良のことをもっとよく知るため、そして多くの方に知ってもらうため、2007年から奈良の観光や飲食店のブログを書き始め、10年以上も飽きずに更新を続けています。

そんな私が、サイト「奈良、旅もくらしも」での連載のお話をいただいたとき、真っ先に思い浮かんだテーマが“奈良で外遊び”でした。

私の趣味はジョギングで、「奈良マラソン」は幾度も完走しています。普段からその練習を兼ねて、歴史ある街道や峠道を走ったり、近くの山に登ったりしていますが、まるで混ざりあうかのように“自然+歴史”が身近に存在する奈良という土地は、私にとって楽しいスポットの宝庫です。

また、夫婦共通の趣味として焚き火を楽しんだり、キャンプへ出かけたりしますが、奈良県内であればそれもとても気軽です。「いいお天気の午後、ふらっと車を走らせて河原でバーベキューを楽しむ」なんてことも簡単ですし、都会ではできない贅沢な遊び方ができるのです。

この連載では、奈良で気軽に“外遊び”を楽しむ様子をお伝えしていきます、どうぞお付き合いください。


放置ゴミ問題によりBBQ禁止エリアが増加

新型コロナウイルスの流行の影響もあり、全国的な「アウトドアブーム」となっています。人混みを避けるように、キャンプ場でのテント泊などに出かけられている方も多いでしょう。

自然豊かな奈良県では、たくさんのキャンプ場が営業していますし、河川敷はバーベキュー(BBQ)スポットとしても人気です。

しかし、それと同時にバーベキュー客によってゴミが放置されるという問題も起きており、各自治体は頭を悩ませています。

天川村では「天川村をきれいにする条例」が制定され、河川でのバーベキューが禁止される事態となりました(詳細)。その代わりに有料のバーベキューエリア『てんかわ天和の里 バーベキュー場』を設けていますので、天川村では必ずこういった施設を利用しましょう。

また、同じくバーベキュー客による放置ゴミ問題に頭を悩ませてきた吉野町では、バーベキューなどは指定の4箇所のみ(リバーフィールドよしの・宮滝河川交流センター・夏見駐車場下河川敷・南大野駐車場)で許可し、この他の場所では禁止としています。

画像は「川遊びをする皆さんへ | 吉野町公式ホームページ」より

美しい河川を守るためですから、これは仕方のないことでしょう。全面禁止となっていないのはありがたい限りです。

この4箇所の中で、設備的にもっとも便利だと思われるのが『リバーフィールドよしの』です。夏は大変な混雑となりますが、こういったスペースを利用させてもらうのもいいでしょう。

■リバーフィールドよしの(※2020年の例)

  • 期間:2020年9月1日~9月28日(全日実施)
  • 時間: 8:30~17:00
  • 環境美化協力金:車1台につき 1,000円、二輪車1台につき 500円、その他1グループ 1,000円
  • 場所:上市地区河川敷地(上市橋下から桜橋下まで)

※期間中は仮設トイレ・ゴミ捨て場が設置されます。

吉野町上市にある『リバーフィールドよしの』は、国道169号線沿いにあるスーパー「ヨシスト上市店」さんが目印。この真向かいに河川敷に降りる道がありますが、最初だけ勾配が急ですのでご注意を。

このエリアは、夏季は「環境美化協力金」が必要ですが、他の季節は無料で利用できます。ゴミ捨て場も用意されていますが、地元への負担を減らすため、出来ればゴミは持ち帰りましょう。

吉野川と夕日。こんな美しい光景に出会えるのも魅力です。頭上には広々とした空が広がっていて、夜には雄大な天の川も見られます。

BBQや焚き火は“夏以外”がお勧めです

私たち(夫婦ふたりです)は、普段からバーベキューを楽しんだり、焚き火を眺めたり、キャンプ場へ出かけたりしていますが、それはすべて“夏以外”の季節に行っています。

●夏を避ける理由
[1] 混雑しない [2] 暑くない [3] 虫がいない

なぜか「BBQ=夏のもの」という思い込みがあるようですが、夏ごとに殺人的な猛暑に襲われているようなご時世だからこそ、夏を避けるとだいぶ快適になります。ちょっと涼しくなると人の姿はぐっと減りますし、汗もかかずに虫も出ません。川遊びができなかったり、夜風が冷たくなったりしますが、ぜひ地元民の方にこそ“夏以外のBBQ”をお勧めします。

焚き火の前なら何を食べても旨い!

我が家の場合、メインは焚き火です。火の熱さを感じながらぼーっと眺めているのが好きなので、午後遅めの時間からスタートして、20時くらいまでのんびりすることが多いです。

「焚き火台」と「七輪」を並べて設置。この他に家庭用ガスコンロなども使います。焚き火はほぼ調理には使用せず、火を眺める用です。

この日の主役は、某所にてセール価格で購入した焼肉用のお肉です。

「リーズナブルなお肉が手に入ったけど、自宅で普通に焼肉をしても面白くないし、外で焼いて食べよう!」そんな思いつきだけで行動しました。これぞ地元民の強みですね(※車で50分ほどかかりますが)。

夕闇が濃くなっていくにつれて、焚き火の美しさも増していきます。

完全に夜になりました。冷え込む季節には、焚き火の火は大きめにしておくといいですね。

いつまでも焚き火にあたっていたいですが、撤収の時間がやってきます。

水をかけてしっかりと消火し、消し炭もその場に放置せず、ゴミとして持ち帰るようにしましょう。「来たときよりも美しく」です!

気軽に“外メシ”を楽しみましょう

焚き火画像コレクションから。スキレットでスープを煮込んでみたり、

春はそら豆!さやのまま焼くと、中の豆がホクホクに焼けて最高なんです!

ある日にはタケノコを焼いてみたり。厚めのキャンプ用アルミホイルでぐるぐるとくるんで、火の中に放置しておくだけです。採れたての新鮮なものなら、アク抜きせずに食べられます。

毎回なにかしらのスイーツを食べますが、この時は冷蔵のたい焼きでした。炭火でじっくり炙ると、表面がかりっ、餡がアツアツになって、簡単なのに本当に美味しいんです!

そして、我が家で“最強のキャンプめし”に認定されているのが「カップヌードル」です。ただでさえ美味しいのに、寒い季節に外で食べると美味しさはさらに何倍もアップします!「外でお湯を沸かしてカップ麺を食べるだけ」でも十分に楽しいですから、ぜひ気軽に外遊びしましょう!

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執筆者紹介

連載「奈良で外遊びしてみました」
文/naka


編集部から

nakaさん(奈良在住ライター・50代男性)が中の人として書き続けているブログ「奈良に住んでみました」は、奈良に関するジャンルレスな情報が山盛りのモンスターブログです。これだけの情報をコツコツ整理し発信し続けられるなんて、さすが夏休みの宿題を夏休みが始まった直後に終わらせてしまう人……。当連載では、そんなnakaさんの近頃の趣味と実益をギュッとパッケージした奈良で楽しむ「お外時間」記事をお届けします。

最終更新日:2021/02/02

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