奈良、旅もくらしも

”素敵”が集まる新定番マルシェ
「奈良蚤の市」に行こう!

 2020年12月12日(土)、奈良県コンベンションセンター天平広場で「奈良 蚤の市」(主催/奈良 蔦屋書店)が開催されました。1回目が同年6月、2回目が9月に行われての3回目です。
 会場を行ったり来たりしていると、5メートル歩く度くらいに知り合いに遭遇(いや、ほんとに)。古いもの好きや器の目利き、おいしいものにやたら詳しい食いしん坊など、暮らしを楽しむのが得意な友人たちが、こぞって会場を訪れていました。

2020年12月12日の天平広場にて。
飲食物販の賑わいが落ち着くと、全体的にゆっくり見て回れました。
この日はクリスマスシーズンらしいポスターが会場の目印に。

 出店者さんの顔ぶれを見れば、それも納得(3回目の「奈良蚤の市」の詳細 ←奈良蔦屋書店のサイトに飛びます)。気になる作り手、憧れのお店だらけなのです。そして、その多くが奈良に拠点を持つ方々。「こんなにすてきなものが、こんなに奈良に!」という驚きとうれしさで、なんかもう小躍りしてしまう。

 この魅力的な場を醸成するキーマンのお一人が、奈良市高畑町にあるアンティークショップ「MLPショップ」のオーナーである山内弘毅さん。でも山内さん「奈良で蚤の市をやるのは無理だと考えてたんですよねえ」と。ありゃりゃ、そうなんです?。「うん。ほら、大阪や京都に良い催しがすでにあるし、奈良の人は気軽に大阪や京都に出かけていくでしょ」。
 そう言いつつ、奈良蔦屋書店とともに「まずは奈良の業者さんで、奈良に根付くことを」と企画を立ち上げ、初回から「予想以上だった」盛況となり、2021年は春夏秋冬年4回の「奈良蚤の市」の開催を予定しているそうです。「出店してくれた人がやって良かったと思えて、来てくれた皆さんが『お買い物楽しい!』と喜んでくれる場を続けられるよう考えたい」と話してくれました。

 感染症対策を講じて「まずやる」ために奔走している奈良蔦屋書店によると、「集客に重きを置けないことをご説明して、そこをご快諾くださった皆さんが出店してくださっています。ご来場いただいた方も感染症対策へのご理解があり、皆さんに良い場を作ってもらっています」。ちなみに、これまで奈良蔦屋書店としての告知はSNSのみだそう。それでも、初回は各出店者が、以降は来場者も加わって「奈良蚤の市」の魅力が自発的に発信されたことで、たちまちに多くの人が心待ちにする催しになっています。

コロナ禍でさまざまな催しが自粛ムードに沈む中、
「奈良蚤の市」の初回は、奈良の閉塞感に風穴を開ける催しでした。
屋根あり+吹き抜けの大空間と、開催に漕ぎつけてくれた皆さんありがとう!

 どうやら感染症の収束にはしばらくかかりそうです。イベント開催においての懸念は常にありますが、そうした場が果たす役割もあると、会場にいる方たちの明るい様子を目にして感じました。この場で出会って「今度はお店を訪ねたい」「ウェブショップを覗いてみよう」と何度もなったので。
 ということで気になる次回開催日は、2021年3月20日(土)の予定とのことですよ!。詳細は追って奈良蔦屋書店のウェブサイト等に掲載されると思いますのでチェックしてみてください。これまで徐々に得てきた知見や方法を実践して感染症の広がりを抑えることと、生活の糧となるお楽しみを持つこと。どちらも大切ですね。

(記事・砂川みほ子)

奈良県コンベンションセンター
住所:奈良県奈良市三条大路一丁目691-1
駐車場:有(有料)
ホームページ:http://www.nara-cc.jp

最終更新日:2021/02/02

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