季節の味で安らぎを。とっておきの時間は町の食堂で
まずはお味噌汁に入った新じゃがのやわらかさにほっこり。続いておかずは、新玉ねぎの甘さと鶏のうま味、添えられたパリパリおかかの食感を楽しむ。さらに蕗のまぜ寿司で一層春をかみしめる……。取材当日にいただいたのは「四月 季節の定食」。お腹は満たされ、心には季節の風が吹く。食養生の考えを大事に、大東祐子さんが定食メニューを担当している。
喫茶店であり旅宿でありすき焼きを提供する、ならまちの古白の境祐希さんが2020年8月に七福食堂を新たに開業した。ご縁があって元々印刷所だったこの場所に……という立地は、古白から徒歩20秒だ。ネルドリップの珈琲が特徴の古白喫茶部門は現在七福食堂にて味わえる。実はコーラー好きと話す境さんの自家製コーラー(500円)や古白のパルフェ(1,000円)も人気。お昼ごはんからデザートまでまるっと楽しみたいメニューの数々にワクワクが隠せない。
天井が高くて、スタッフの温かい接客の声や店内の談笑がやわらかく反響し、BGMのようで心地よい。不思議と思考を整理する時間を与えてもらっている気持ちになるこの空間は、境さんをはじめスタッフの方々の人柄や作られるものからくるのだろう。午前からならまちをゆっくり歩き、お昼からこの場所でのんびりできたら良い休日となること間違いない。
(記事・金子ゆか)
七福食堂(しちふくしょくどう)
住所:奈良県奈良市鳴川町19(徳融寺前)
電話番号:070-1800-0789
営業時間:定食 11:30~15:00、喫茶 11:30~18:00
席数:11席
定休日:定食 火・水・木曜、喫茶 火・水曜
駐車場:コインパーキング隣接(有料)
https://www.instagram.com/shichifuku.shokudo/
最終更新日:2021/04/23