鹿たちの出産のシーズンを迎えました。ほとんどの母鹿は鹿苑内で保護されますが、時折奈良公園内で誕生する子もいます。 今年も何頭か出会った子鹿ちゃんたち。 母鹿の後をしっかりついて行き、時々ピョンピョン飛び回ったり走ったり。 はぐれてしまった時は樹や草の陰でじっと待ちます。 あまり長い時間帰ってこないと見ている方が不安になりますが、母鹿が迎えに来て小さな声で呼んだ瞬間駆け寄っていく場面に出会えました。
#赤ちゃん鹿を見かけたら触らず驚かせずそっと見守ることがお約束
小さな命を大切に守っていきたいと心から思い、子鹿たちに明るい光あれ、望み大きくと願う水無月です。
(※望遠レンズで撮影)
編集室から:ここ数年、奈良公園の鹿の注目度が高まっています。それにつれて鹿たちがトラブルに巻き込まれた出来事を耳にする機会も増えています。奈良公園の鹿とわたしたちがこれからも長くともにあれるように、鹿たちとの付き合い方のルールやマナーを学び、共有していきましょう。
撮影/執筆者紹介
連載「わたしの奈良暦」
今月の撮影者/Naturaltime+m(Etsuko Makari)
最終更新日:2021/06/30
編集部から
さまざまな表情や仕草を見せる鹿たちや、たおやかな魅力に溢れる草花、笑い声やその場の香り・温度も伝わるようなポートレートやイベント風景、静かに、けれど確かにそこにある奈良の風景。Naturaltime+mさんの写真からは、やさしいものはやさしく、おいしいものはおいしく、しっとりしたものはしっとりと、その佇まいや質感、重さ、肌触りといったことが、すんなりと伝わってきます。小箱に封じた大切なものを、見せてくれるようなNaturaltime+mさんの撮る奈良を、皐月・水無月・文月の3か月にわたり、お届けします。