奈良、旅もくらしも

今月のおやつとうつわVol.1「ちてはこ菓子店」「陶芸工房 八鳥」

ちてはこ菓子店「しまなみレモンとココナッツのタルト」
陶芸工房 八鳥「勾玉皿」

家で過ごす時間がぐっと増えたこのご時世。いつも同じ場所リモートワークやリモート授業……飽き飽きしてしまった人も多いはず。この連載では、奈良で手に入る「おやつと器」をご紹介します。素敵な器においしいおやつをのせて、おうち時間をちょっぴり楽しくしてみませんか。


さて、今月のお菓子はきたまちにある小さなカフェ「ちてはこ菓子店」の「しまなみレモンとココナッツのタルト」(500円)。淡い黄色とさわやかな香りがこの季節にぴったりだ。

生地にはタルトに適しているという奈良県産の小麦粉を使用。砂糖は控えめ、わずかに塩味を利かせている。中にはアーモンドクリームと一度ローストしたココナッツ、そして皮ごと煮詰めたレモン。フルーツそのものの色合いと香りを大切にしているという店主の言葉通り、口に含むとふわっとレモンの香りが広がる。アーモンドクリームの甘さとレモンの苦みが絶妙で、あっという間にお皿を空にしてしまう。

しまなみレモンとココナッツのタルト(500円) 
左からミックスベリーのタルト(500円)、すもものタルト(500円・期間限定)、ピスタチオのタルト(550円)、アプリコットのタルト(500円・期間限定)、ブルーベリーのタルト(500円)

「ちてはこ菓子店」には、期間限定商品も含め約10種類のタルトが並ぶ。それぞれの見ため・味ともに全く異なるので、いろいろ買ってみんなで食べ比べをしても楽しそう。


そんなタルトにぴったりなのが法華寺町にある「陶芸工房 八鳥」のプレート「勾玉皿」(2,860円)。滑らかな肌触りで、シャープなデザインがタルトを引き立てる。

一見シンプルだが、勾玉のような突起がちょこんと出ているのがチャーミング。しっとりとした紫色がタルトの柔らかなレモン色に合う。この独特の色合いは、釉薬にわずかな銅を混ぜることで生まれるという。釉薬の施し方と焼成方法によってグレーがかったり青みがかったりするため、一つとして同じものはない。落ち着いた佇まいが洋菓子だけでなく和食にも似合いそうだ。

タルトを味わいながらお皿の色形をじっくり眺め、これからどんな風に活躍させるかを想像する。そんな素敵なお茶の時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

(記事・岡田菜友子)

ちてはこ菓子店
住所:奈良県奈良市法蓮町1232
電話:0742-26-0669
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜(月曜日祝日の場合は営業、翌火曜日が定休。イートインは休業中)
駐車場:有
http://chitehako.shop/


陶芸工房 八鳥【hachi-dori】
住所:奈良県奈良市法華寺町376
電話:090-5062-6178
営業時間:11:00~17:00
定休日:火~金曜
駐車場:有
https://www.facebook.com/minobird8

最終更新日:2021/07/22

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