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伊吹洋菓子店/素材を丁寧にドレスアップ!上品で美味しいケーキは、いつでも飽きないラインナップ

伊吹洋菓子店/素材を丁寧にドレスアップ!上品で美味しいケーキは、いつでも飽きないラインナップ

新薬師寺や白毫寺などの由緒あるお寺と住宅が並ぶエリアの中、奈良教育大学の目の前に「伊吹洋菓子店」はある。2020年10月にオープンし、間もなく1周年を迎えようとしている。

▲シックな店内に、洗練されたデザインのケーキが並ぶ。イートインスペースはなく、持ち帰りのみ。

「小学生のときからケーキ屋さんになりたいという夢を持っていました」と語るのは、オーナーシェフの古谷伊吹さん。大阪の洋菓子店で修行した後、15年続いた洋菓子店「にこにこ庵」の跡地を、縁あって店舗だけでなくオーブンや冷蔵庫などを引き継いで念願の独立を果たした。

▲取材当日のラインナップは栗やサツマイモを使ったケーキ

ケーキはその日の仕入れや季節によって変化しながら約7種類並ぶほか、シュークリームや、大人向け・子ども向けの2種類あるプリンも人気。サブレやフロランタンなど、焼き菓子も常時10種類ほどそろう。「素材を重ね、美しく仕上げていくフランス菓子にずっと憧れていて。現地から取り寄せたレシピ本を辞書を片手に読み込んだり、町で目にする食材からヒントを得たりして、日々新しいアイデアを膨らませています」と古谷さん。味はもちろん、デザインも考え抜かれたケーキは、目移りすること間違いなしの美しさだ。

▲フレッシュなブルーベリーとしっとりしたタルトが調和

取材時は、国産ブルーベリータルト(594円)がひときわ目を引いた。タルト生地の上にのせたリング状のチョコレートの中に、大粒のブルーベリーがあふれんばかりに盛り付けられている。ケーキに使用する果物は、天理市の「吉岡農園」からの直送。「ご縁があって繋がった農家さんが、手間暇かけて育てたもの。それをケーキとしていかに美しい姿でお客さまにお届けできるかを考えるのが、私の仕事だと思っています」と古谷さんは語る。

▲フランスでは「びっくりシュー」を意味する「シュー・アン・シュープリーズ」と呼ばれる伝統菓子

とくにファンが多いのは、シュー生地をパイ生地で包み込んで焼き上げるカントリーシュー(292円)。カスタードと生クリームを合わせた特製クリームは、皮のサクサク感を損なわないよう注文ごとにたっぷりと詰める。2種類の食感が楽しめる生地と濃厚なクリームは何重にも驚きがあって、口の中は幸せでいっぱいに!

▲洋酒をしっかり効かせたおとなのぷりんぷりん(292円)は、ラム酒を入れすぎた失敗から生まれた商品だとか
▲街中で見かけたクロワッサンのサンドイッチから着想を得たというケーク・ド・ワッサン(432円)

個人店の強みを生かし、これからも短いスパンでどんどん新しいメニューを店頭に並べたいとのこと。お気に入りを見つけたら買い逃しのないようご注意を。季節ごとの果物を織り交ぜながら、枠にとらわれず挑戦し続ける古谷さんのケーキに今後も注目したい。

▲店のロゴや、店内の商品紹介カードは全て古谷さんの手描き!

伊吹洋菓子店(いぶきようがしてん)
住所:奈良県奈良市東紀寺町2丁目10-17
営業時間:10:00〜20:00
定休日:不定休 ※インスタグラムをご確認ください
駐車場:なし
WEB:https://www.instagram.com/ibukiyougasiten10.01/

記事・写真:金子ゆか

最終更新日:2021/09/21

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