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雑貨とギャラリーのお店 ろにせら/ オーナーは女子大生!センスが光る、雑貨とギャラリーのお店

オーナーは女子大生! センスが光る、雑貨とギャラリーのお店

小西さくら通り商店街のaxe unit の一角に新しいお店ができた。ショーウィンドウには、ガラスのコップや九谷焼の器がちらちらと光って幻想的。2021年10月にオープンした「ろにせら」は、工芸作家さんの作品を中心とした雑貨店だ。

店主の多田朱里さんは、なんと現役の女子大生。就職活動では、ありとあらゆる業界を見て回り、何十社も面接をしたけれど、どうもしっくりこなかったのだそう。諦めてどこかに就職…ではなく、「見つからないなら自分で一から始めよう」という結論に至った。

店内には焼き物やガラス工芸のほかに、七宝焼きや真鍮のアクセサリー、バッグ、ポストカードなどこだわりの詰まった商品がいっぱい。もちろん、奈良県内で作られたものも並んでいる。広陵町で制作されている色合いがかわいい靴下は、冬のおしゃれを楽しくしてくれそう。どれも多田さん自らがその工房に足を運び、作り手に直接話を聞きながら集めてきたもの。「ろにせら」のために作家さんにデザイン、制作してもらった作品も数多い。店舗ができる前から商品を集めて回らなければならなかったので、なかなかうまくいかないこともあったそう。しかし、美しいものが好き、工芸品が好きという気持ちが大きな機動力になった。店内を眺めているだけでもその思いがひしひしと伝わってくる。個人的に気になった作品についていくつか伺ってみたが、見た目が美しいだけではなく一つ一つにエピソードがあり、つい欲しくなってしまった。

細かい模様が描かれたカラフルなブローチ
絶妙な揺らぎが美しいガラスのコップ

店名は、「愛の絆」を花言葉に持つ「スイカズラ」という植物の学術名に由来する。人との絆を大切に、作家さんとお客さんをつないでいくお店でありたいと語る多田さん。商店街での買い物の合間に、駅へ向かう途中に、「ろにせら」に行ってみよう。普段工芸品に触れない人も、思いがけず新しい「つながり」が生まれるかもしれない。

2週間~1か月ごとに個展を開く予定

(取材・文:岡田菜友子、写真:徳永祐巳子)

雑貨とギャラリーのお店 ろにせら
住所:奈良県奈良市小西町1-8 axe unit 1F
電話番号:070-2286-1728
営業時間:11:00~18:00
定休日:不定休
駐車場:なし
WEB:https://www.instagram.com/lonicera1025/?hl=ja

最終更新日:2021/11/24

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