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CHEESE CAFE soan(ソアン)/ チーズのプロがセレクト!個性豊かな国産ナチュラルチーズを楽しもう

2021年11月、数々の人気店を輩出してきた奈良市・もちいどのセンター街のチャレンジショップ「夢CUBE」に、期待の新店がオープンした。「CHEESE CAFE soan」は、国産ナチュラルチーズの販売のほか、手作りのランチやスイーツが楽しめるチーズマニアにはたまらないショップ&カフェだ。

「日本のナチュラルチーズ業界は知れば知るほど面白いんです!」

そう語るのは、「チーズプロフェッショナル」の資格を持つ店主のみほさん。学生時代を過ごした奈良に惚れ込み、東京から再び奈良へ。古代のチーズである「蘇」に縁の深いこの地でチーズの店を始めることとなった。店内には、みほさんが厳選した国産チーズが常時10種類ほど並ぶ。

▲もちいどのセンター街からはこのタペストリーが目印!

「山を切り拓くところからスタートし、自社で牛やヤギを育てている工房や、月一度しか店を開けずに今までにない味わいのチーズを作り続けている職人さんなど、日本のチーズ業界は本当に個性豊か。作り手の皆さんの生き方も尊敬しています。古代からチーズを食べ続けている奈良の皆さんに、もっと美味しさと楽しさを伝えられたら」と熱く語るみほさん。

▲チーズの入荷情報や新メニューはツイッターの公式アカウントにて発信中

カフェメニューでまず注文したいのが、チーズの盛り合わせ(740円)。その日のおすすめチーズ4種が味わえる。取材当日も、個性あふれる4種をいただいた。

▲盛り合わせで気になったチーズは、すぐに購入して家で楽しめるのも嬉しい

まずは佐賀県「ナカシマファーム」のブラウンチーズから。茶色く四角い見た目の通りキャラメルのような味わいで、コーヒー(450円)とあわせると甘さがより引き立つ。滋賀県「湖華舞」のツツーは、地酒「松の司」で表面を洗いながら熟成を進めさせたウォッシュタイプのチーズで、日本酒由来の香りが特徴的だがクリーミーで食べやすい。続いて埼玉県「秩父やまなみチーズ工房」の秩父カマンベールは、濃厚なチーズが口の中でとろけて後味の余韻まで美味しい!最後に味わった「湖華舞」のコカブラン フレッシュはトロトロの液状に近く、おだやかな酸味。ヨーグルトに似ていて、添えられたはちみつとも相性抜群だ。

4種類食べただけではまだまだチーズの導入編ではあるが、チーズへの先入観を取っ払うには十分。ブラウンチーズとコカブランフレッシュにいたっては「これもチーズなんですか!?」と聞いてしまったくらい。スーパーで手に入るチーズだけではわからない多彩な味わいをぜひ体験してみてほしい。

▲左:洋梨とキャラメルのチーズケーキ(580円)、右:紫芋とパルミジャーノのチーズケーキ(550円)

スイーツは季節のフルーツと組み合わせたチーズケーキ(550円~)やパイ、プリンなどがスタンバイ。取材時にテイクアウトした洋梨とキャラメルのチーズケーキは、洋梨のみずみずしさにキャラメルがアクセントとなっていて、あっさりした甘みが楽しめた。どのチーズケーキも2層になっており、「2つの個性が合わさって、1つのハーモニーを生み出すようなものが好きなんです」とみほさん。

▲キッシュやスープ、奈良県産オーガニック野菜を使ったピクルスなどがセットになったランチ(1,100円~)は毎日10食限定

国産チーズの奥深さがチーズ初心者の筆者も十分に堪能できた。今後も斬新なチーズとの出会いが楽しみだ。


CHEESE CAFE soan(チーズカフェソアン)
住所:奈良県奈良市餅飯殿町12番地もちいどの夢CUBE-J
電話:非公開
営業時間:11:00~20:00
席数:8席
定休日:木曜
駐車場:なし
WEB:https://twitter.com/Soancheese/

最終更新日:2021/12/31

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