ここはマンションの一室。出迎えてくれるのは、海外と日本の文化の架け橋にと、ヨーロッパを中心に世界各国から取り寄せられた絵本たち。「絵本には、テーマだけでなく、作家も意識していないその国のありのままの習慣が描かれていることがあるのでおもしろいんです」と絵本の選書を担当するチェルビアット絵本店の四方 実さん。「何でだろう！？」を調べてみたり、親子で一緒に考えてみたり、そんな絵本の楽しみ方を教えていただいた。気に入った絵本は購入もできる。

さて、気になる室内は！？驚きの隠し扉、吉野杉で作られたプレイウォール、本棚の子ども用ベンチ、スイッチ位置まで全てが子ども目線。絵本を好きなだけ楽しみ、夜はふかふかのお布団へ。天井を見上げれば満点の星空が広がる！？大人も童心にかえってはしゃいでしまうワクワクする仕掛けがいっぱい。

もとはインバウンド向けに計画されていたホテルだが、おうち時間も慌ただしいコロナ禍の今、絵本を通じて世界の文化をゆっくりと楽しみながら、親子のコミュニケーションがとれる場所になればとの想いで2021年12月23日にオープン。宿泊は週末のみ。ダブルの布団が4セット。合計8人まで泊まることができるため、友達家族と一緒に計画してみてみるのもいい。平日は、お誕生日会や撮影スペースとして利用することも。

1月から予約が始まり、すでに2ヶ月先までの土曜日は予約がいっぱいという。「こんなホテル、欲しかった」。利用した絵本好き親子はきっとこうつぶやいているはず。奈良に誕生した日本初の夢のようなホテルで、絵本の旅を楽しもう。

（記事・徳永祐巳子）

最終更新日：2022/02/11

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