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川西町の農に会いに行こう!~農業体験とツリーハウスと~in奈良・浅井農園 南の畑 収穫祭レポート

「川西町の農に会いに行こう! 」収穫祭が2023年11月11日(土)に開催されました!

6月の「さつまいもの苗植え」からスタートした全5回シリーズの「川西町の農に会いに行こう!」。前日の雨が嘘のような気持ちのいい秋晴れの土曜日、クライマックスの収穫祭が開催されました。「さつまいも汁&釜焚きごはんのふるまい」や「バームクーヘンづくり」、そして「JALの折り紙ヒコーキ教室」まで内容もりだくさんな1日をレポートします!

ゆるゆるとスタートした収穫祭

会場は、奈良県磯城郡川西町の浅井農園・南の畑。広場を見守るような場所に、エノキのツリーハウスがあります。今日はお披露目の日だったので、電飾でおしゃれに飾り付けされていました。階段を上ったり下りたり、デッキの上でおしゃべりしたり、もともと自分たちの基地だったかのように、子どもたちはツリーハウスを楽しんでいます。

イベント主催は、磯城郡川西町のコミュニティスペース「ハッピー」に拠点を置く一般社団法人com。川西町未来まちづくり促進プロジェクトを企画する徳永さんの挨拶がオープニングの合図。ゆるゆると収穫祭が始まりました。

さつまいも堀り 

「さつまいも堀りに参加する人は集まってくださーい」と声を掛けると、たくさんの子どもたちが集まってきました。夏に植えたさつまいも、「大きく育っているかな?」とスコップで土を掘り返す浅井農園・浅井秀紀さんの様子を真剣な表情で見守ります。

「つるを上に引っ張るとたくさんとれるよ」と教えてもらった子どもたち。どろどろになってもへっちゃら。夢中でさつまいもを掘り起こしていました。

このさつまいもはあとで焼きいもにして食べられると聞いた子どもたちのテンションはマックス!一生懸命、次々とさつまいもを掘り起こしていました。

さつまいも汁&釜焚きごはんのふるまい 

浅井農園南の畑で収穫したさつまいものお汁と浅井農園の新米の炊き立てごはんが無料で提供されました。

釜焚きのごはんは、「ひのひかり」の新米。釜で炊いた新米はピカピカに光って、本当においしそう♪ごはんが焚き上がったら、残り火で具だくさんのさつまいも汁を温めます。釜のお世話をしているのは、浅井農園の秀紀さんと川西町役場の片岡さんです。

ごはんやさつまいも汁の準備をしてくれたのは浅井農園の悦子さん。おこげを食べたことがない子は、少し不安そうな顔をしながらパクっ。初めてのおこげは香ばしくてとてもおいしかったようです。

焼きいもづくり

収穫したさつまいもは、焚火で焼きいもに。コンテナいっぱいのさつまいもから、どれを自分の焼きいもにしようかを品定めする目は真剣そのものです。

さつまいもを洗って、ペーパーで巻いて、水で濡らして、アルミホイルで巻いたら準備OK。

あとは焚火で30~40分ほど焼いたら、おいしい焼きいもが完成するはずでした……。

ところが、もりだくさんなイベントの中、焚火に入れたまま思った以上に長く放置してしまったために、細いさつまいもは炭化するというアクシデントも(涙)。

「芯までおいしく焼けるかな」と心配していた大きなさつまいもは、ほくほくに焼き上がって、おいしくいただくことができました。

川西町の町長・小澤晃広さんも来場

プライベートでイベントに参加した小澤町長は、「川西町の魅力を町内に住む人と町外に住む人が一緒になってみつけてくださったことがありがたいです。芋のツルで綱引きしたり、ツリーハウスで遊んだりしている子どもたちを見ると、こういった場所が少ないことを実感します。遊び方に制限の多い公園などと違って、子どもたちの遊びの幅も広がりますね」とコメント。小さい頃からよく通っていたこの場所が集える場所になってうれしいと教えてくださいました。

バームクーヘンづくり

浅井農園さんの米粉を使ったバームクーヘンづくりに挑戦!時間をかけてゆっくりゆっくり焼き上げるので、実はちょっと根気がいる作業なんです。その上、風下で煙をもろに受けるので、目は痛いし、涙は出るし……。

それでも焼き上がるまでしっかりお世話をしてくれたみなさんのおかげで、米粉の自然な甘みがおいしいバームクーヘンが完成しました。

かわいいミニたい焼きの屋台も登場

こちらは、浅井農園さんの米粉を使った焼き立てのミニたい焼き屋さん。こしあんが入ったプレーンと、さつまいも餡が入ったものの2種類を販売。開店前から「まだ~?」と何度も様子を見に来る子どもたちも多く、みんなミニたい焼きに興味津々です。

羽付きのたい焼きは皮がパリパリして中はしっとり!子どもたちも「焼き立てのたい焼きなんて初めて食べた!」「外はカリカリなのに、中はふわふわで旨い」と上手に食レポしてくれました。

「たまご、小麦粉、牛乳」不使用なのでアレルギーのある子どもたちも安心して食べられる、ミニたい焼き。1日中お客さんが途切れないほど、大人気なのは店主の平野さんの人柄もあるのかもしれませんね。ありがとうございました。

ツリーハウスで出し物タイム!

ごはんを食べたあとは、出し物タイムです。トップバッターは、主催代表の山本さん。衣装持参で自作の「私、マヨどれ」を披露。

続いて「波動」のしんちゃんが歌う「おむすび」や「ネジ」にみんなノリノリ。普段は恥かしがり屋の子どもたちが、自由に歌ったり、踊ったりする様子にパパやママも大笑いです。

トリを飾ったのは、少し前に川西町の文化祭で歌を発表された地元の上田照代さん。ちょっとしたミニコンサートのようで、会場は大盛り上がりでした。このノリの良さが川西町の魅力ですね。

木工体験

木を自由にカットしたり、釘打ちをしたり、自由に工作を楽しみます。廃材で楽器を作って遊んだり、電動ドリルに挑戦したり、「ぼくもやってみる!」と子どもたちが集まってきます。

「小さな子も楽しめるように」と、木の実を拾ってきてくれたのは、川西町の廣嶋順乃さん。いろいろな種類のどんぐりは、ファミリー公園や近くの神社で集めてきたそうです。

丸くて大きなどんぐりに、ボンドで目を付けたら、トトロやまっくろくろすけの出来上がり!小さな妹にはお姉ちゃんがやり方を教えてあげていました。

JAL折り紙ヒコーキ教室

「折り紙ヒコーキ」の活動を全国で行っているJALのメンバーが到着!川西町は羽田発伊丹行きの飛行ルートになっているというご縁もあって、このイベントへの参加が実現したそう。

ボーイング737の機長さんや飛行機の整備士さん、キャビンアテンダントさんなど、いろいろな部門で働く日本航空の皆さんと一緒に紙飛行機を作ります。子どもたちだけでなく、パパやママもひさしぶりの紙飛行機づくりに夢中!

誰が一番遠くまで飛ばせるかチーム戦で勝負!きらきら目を輝かせてツリーハウスから紙飛行機を飛ばす子どもたち。最高の笑顔です。

最後には、シールや絵葉書のお土産をもらって、記念撮影。イベントの締めくくりにふさわしい、本当に楽しい催しになりました。JALの皆さん、本当にありがとうございました。

川西町の魅力がたっぷりつまった収穫祭は大盛況のうちに終了を迎えました。

参加者のおひとりが、川西町の魅力は「人と人との距離が近いところ。知らない人とてもこういったイベントに参加したら、すぐ仲良くなれます。おもしろい人も多くて、どこに行っても楽しいんです」と教えてくれました。

素晴らしい環境と充実のイベントに参加したご家族は、「走り回って、どろどろになって、そんな場所がある川西町は最高です」と大満足な1日だったようです。

(取材記事:上野典子、撮影:中島雅彰)

主催:一般社団法人com(com.machizukuri@gmail.com)
協力:奈良・浅井農園、コミュニティスペース「ハッピー」
後援:一般財団法人地域活性化センター
当事業は、公益財団法人地域社会振興財団の交付を受け、人生100年時代づくり、地域創生ソフト事業として移住定住を目的に実施しています。

最終更新日:2023/11/28

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