奈良のモノを全国へ!地元・奈良でもオープン
奈良のモノを連れて全都道府県をめぐる“アンテナストアプロジェクト”を全国で展開中の『奈良のトビラ』さん。
2024年1月現在、大阪・東京の二都府で開催されてきましたが、2024年4月、平城宮跡歴史公園の「平城宮いざない館」に常設店『奈良のトビラ 朱雀門店』がオープン。地元・奈良でもついに “奈良のトビラ” が開きました!
その初日2024年4月20日(土)にはオープニングイベントと、毎月実施されるマンスリーイベントの初回となる「下北山村応援イベント」が開催され、たくさんの人で賑わいました。当日の会場の様子をレポートします。
オープニングイベントとして開催された「奈良のトビラトーク&新商品PR&交流会」では、まずは奈良のトビラのこれまでの活動報告、今後の活動予定の発表などが行われました。会場はほぼ満席という盛況ぶりでした。
奈良のトビラのメンバーである生駒あさみさん、徳永祐巳子さん、岡下浩二さん、福田彩乃さんが登壇し、大阪や東京での反響や意外な反応など、イベント運営側のリアルな声が聞かれました。
また、この日に行われた「下北山村応援イベント」を皮切りに、毎月マンスリーイベントを開催することも発表されました。奈良県や県内各市町村、地域の職人さん、神職や僧侶の方などのトーク、作家さんのワークショップなど、毎月さまざまなイベントが開催予定とのことです。
全都道府県をめぐるプロジェクトに関しても、大阪・東京に続く新展開が発表になりました。
●7/26~28 【滋賀編】ブランチ大津京 ハッシュタグ大津
●9/21~23 【宮城編】青葉山公園 仙臺緑彩館
●10/19&20 【佐賀編】吉野ヶ里歴史公園
●10/26&27 【福岡編】国営海の中道海浜公園
下北山村の観光PR、新商品PRイベントも開催
続いて、下北山村役場にお勤めの栗山有佳さんが登壇。村の魅力を愛情たっぷりに紹介してくれました。
奈良県のほぼ最南端に位置する下北山村は、あまご釣りやバス釣り、そしてキャンプに満点の星空などが楽しめるなど大自然の魅力あふれる土地です。昨年末に発生した国道169号線の土砂崩れにより、2024年5月現在も一部道路の通行止めは続いていますが、広域の迂回路が利用可能だそうです。
奈良県では、下北山村・上北山村・川上村の三村を対象とした奈良県3村応援旅行割を実施します。国道169号の崩土で影響を受けている3村での宿泊代金を50%引きとし、さらに観光施設や土産・飲食店で使える地域クーポン(1人3000円分)を進呈するというもの。詳しくは奈良県3村応援旅行割サイトをご覧ください。
続いて、(一社)針ヶ別所未来開発さん(愛称:ほせき箱)が開発した新商品「奈良のお米を味わう甘ざけ」のお披露目と試飲が行われました。
奈良市の旧都祁村のエリアで活動する同社から、地元で栽培されたコシヒカリと手作りの米麹を使用し、プレーン・いちご・ゆず・抹茶という、奈良県らしさを意識した4種類のフレーバーの甘酒が誕生しました。
いずれも甘さ控えめで自然な旨味が感じられ、米粒がしっかり目に残っているので「茶粥」に近いような印象も受けました。甘酒らしいプレーンはもちろん、いちご味などのフレーバーもまったく違和感がなく、和と洋のいいとこ取りをした新感覚な面白さがありました!
ノンアルコールで常温保存が可能。米粒がしっかりとした形で多めに入っているので、お腹も大きくなります。甘酒は「飲む点滴」と言われるほど体に良い食品です。ぜひお召し上がりください!
下北山村を応援!ワークショップにトークイベントも
マンスリーイベント「下北山村応援イベント」にもたくさんの人が訪れました。
下北山村の特産品などの販売ブースでは、普段はなかなか奈良市内では手に入らない、下北山村の名産品「下北春まな」や「ジャバラ」の加工品などが並び、大変な人気ぶりでした。
こちらは「下北山の小さなお山づくり」と題したワークショップです。下北山村の杉の葉を使い、酒蔵などで見かける「杉玉」づくりの要領で、まんまるとしたお山を作っていくものです。参加者さんたちは杉の葉の爽やかな香りが漂う、自分だけの逸品が完成させていました。
小さなお子さんにも大人気だったのが「つちのこキーホルダーづくり」です。奥大和産の木を使った「つちのこくん」のキーホルダーを好きな色とデザインで塗っていくものです。みな集中して作品を完成させていました。
ワークショップのスペースには、かつて日本中で大きな話題となった未確認生物「ツチノコ」のフィギュアも置かれていました。そもそも下北山村とツチノコはどんな関係があるのでしょうか?
トークイベント「下北山ツチノコトーク」では、かつて下北山村で巻き起こったツチノコフィーバーの中心となって活動していらっしゃった野崎和生さんの貴重なお話が伺えました。
今から35年ほど前、下北山村でツチノコの目撃情報があり、村会議員に当選したばかりだった野崎さんはこれを村興しへとつなげていきました。賞金100万円をかけてのツチノコ捜索イベントでは。全国から230人が参加。マスコミなどからも大いに注目されましたが、蛇1匹しか見つからなかったとか。
今となっては牧歌的にも思えるエピソードですが、SNSなど無かった当時、情報発信が大成功した貴重な実例としてとても面白かったです。
待望の常設店には奈良のいいモノがずらり!
平城宮跡歴史公園「平城宮いざない館」にオープンした常設店『奈良のトビラ 朱雀門店』も大人気でした。
奈良県内には各地域ごとの想いの詰まったいいモノ、風土を活かした美味しいモノ、実はたくさんある奈良生まれのモノなど、奈良県外の方はもちろん、ひょっとしたら奈良県民でも知らないような魅力的な商品が多数あります。
店頭に並ぶ商品を手に取ることだけで、奈良の魅力が伝わってきますし、奈良に興味を持つきっかけになるでしょう。その一部をご紹介しますので、ぜひ実際にご来店ください!
(文・中村秀樹、写真・中村恵理子)
■奈良のトビラ 朱雀門店
●場所:平城宮跡歴史公園 平城宮いざない館内
●定休日:平城宮いざない館の休館日に準ずる
●営業時間:9:00~17:00
【関連URL】
奈良のトビラ – 奈良のモノを連れて全都道府県をめぐる アンテナストアプロジェクト
最終更新日:2024/05/22