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【連載】奈良で外遊びしてみました 十津川村『空中の村』で空中散歩 naka

第7回 読書も楽しめるアスレチック施設
難易度 ★☆☆(初級)

文/naka

【連載】奈良で外遊びしてみました
十津川村『空中の村』で空中散歩

第7回 読書も楽しめるアスレチック施設
難易度 ★☆☆(初級)

フランスの技術を導入した空中の楽園

奈良県の南部に広がる「日本一広い村」十津川村。紀伊半島の大自然に抱かれた、とてものどかで美しい村です。

そんな十津川村に、2020年にオープンしたアスレチック施設が『空中の村』です。

園内の木々の間にネットの吊り橋が張り巡らされ、これを通ってツリーハウスのような木製のプラットフォームなどの間を行き来します。その高さは、地上4~12メートル。楽しい空中散歩ができるのです。

体を動かすだけではなく、宙に浮いた状態でお昼寝したり、読書を楽しんだり。対象年齢は「3歳から100歳まで」とあるように、大人も子どもも楽しく外遊びできるスポットです。

ここの連載では、主に外を走ったり山に登ったりといった記事を書いてきましたが、奈良の大自然の中でリラックスできる“外遊び”もぜひ体験してみてください!


紀伊半島のほぼ中央に位置する十津川村。そのほぼ中心には、村役場や道の駅などがあります。『空中の村』は、そこからさらに車で20分ほど山の奥へ進んだ「21世紀の森・紀伊半島森林植物公園」内にあります。
『空中の村』は有料(土日祝:大人2,500円、中学生以下2,000円など)の施設です。まずは隣接する管理塔で受付を済ませます。トイレやコインロッカーもこちらで利用できます。


全体マップの前で、施設利用の注意点などをスタッフさんに説明していただきます。単なるアスレチックとは違うユニークなスポットですので、よくお話を聞いておきましょう。

まず登場するのが「ぐねぐね橋」です。曲がりくねっていて先は見えませんが、足元も両サイドもネットですから、地面や景色ははっきりと見えます。

まるで硬めのトランポリンの上を歩いているかのようです。一歩ごとにふわふわっと揺れて、両脇のネットにつかまらないと上手くバランスがとれません。簡単そうに見えますが、なかなかいい運動になります。

園内の木々の間に架けられたネットの橋。ここを渡って進みます(※地面も歩けます)。
なお、この「21世紀の森・紀伊半島森林植物公園」は石楠花(シャクナゲ)の名所として知られており、4月下旬ごろから見頃が続きます。5月半ばのこの日はほぼ満開でした!

地上4~12メートルの高さを、のんびりと空中散歩できます。
各所ごとに定員が設けられており、同時に利用できる人数は制限されているので安心です。ちなみに、私は結構な高所恐怖症ですが、ここはまったく平気でした(※個人差はあると思います)。


ネットは、公園内の巨木にしっかりと固定されています。こうした技術は、森林をレクリエーション的な利用が盛んなフランスから導入したもの。十津川村の地域おこし協力隊として活動経験もある、オーナーのフランス人、ジョランさんが設計・建設に携わったとのことです。

空中でのんびり読書&お昼寝も!

「読書のんびり屋」は、空中での読書が楽しめるエリアです。お子さん向けの絵本や森林について学べる本などが並び、自由に読めるようになっています。

のんびりくつろげるスペースは3室分あります。こちらは大きなクマのぬいぐるみと寝転がることができます。

こちらは小さなぬいぐるみがあるスペース。下界は騒々しくてなかなか読書が進まない……という方も、ここなら集中できるかもしれません。

丸いクッションに埋もれられるスペースも。

下から見上げたらこんな感じです。地上数メートルに浮いているのは不思議な感覚で、想像していたよりも遥かに快適でした!

寝転がって青空と木々の緑を眺めていると、たくさんの鳥の鳴き声が聞こえてきます。穏やかな風が吹き抜け、読書やお昼寝に最高ですね。

また、『空中の村』入園者は、オーガニンクドリンク1本が無料で提供されます。木の上の「ピクニックエリア」の冷蔵庫からセルフでいただきます。ここでは、スナック類やドリンクの販売もあります。

こんな絶景を眺めながら、無料のオーガニックのコーヒーや紅茶をいただけるスペースもあります。
なお、『空中の村』は、利用時間の制限などはありません。飲食物の持ち込みも可能ですので、時間を気にせずにのんびりと過ごせます。

空中を歩きまわったり、飛び跳ねたり

もちろん、アクティブに歩き回るのも楽しいです。こうして見上げると、まさに “空中散歩” ですね!

大自然に包まれながら、アクティビティが楽しめます。地上を歩くよりもだいぶ体力を使いますから、無理のない程度に歩き回りましょう。

山間の青々とした絶景が見渡せる「展望エリア」。先端には透明なアクリル板が設置してあり、最高の展望が楽しめます。このエリアには単眼鏡なども設置されていますので、運が良ければ鳥の姿も観察できるかも。

こちらが、もっとも広い「鳥かご」です。エリア全体がトランポリンのように飛び跳ねて遊べますし、そこにブランコ状のものがいくつか吊るされています。お子さんたちが大喜びすることは間違いありません!

地上エリアでも、楽しい設備がいくつか用意されています。こちらはロープで吊るされてゆらゆら揺れるベッド。優しいゆりかごのようなもので、あまりの気持ちよさに思わず寝落ちしそうになりました。ぜひ体験してみてください。

また、こんなテント状のブランコも。さらに、アニメで見たような長ーーーいロープのブランコなどもあります。

園内の数カ所には、こうした東屋型の「テレワークスポット」も設置されています。緑に囲まれて、ししおどしの音や鳥の鳴き声を聴きながらだと、お仕事もはかどる……かもしれません。ぜひお試しあれ。

■空中の村

●開園日:3月1日~11月末
●定休日:火曜日 ※雨天の際は閉園
●開園時間:9:00~17:00
●場所:21世紀の森・紀伊半島森林植物公園内(奈良県吉野郡十津川村大字小川112)
●入園料:
【土日祝】大人 2,500円、中学生以下 2,000円
【平日】大人 2,000円、中学生以下 1,500円
※利用時間は無制限。オーガニックドリンク付き
●駐車場:無料(約65台)

【関連URL】
空中の村ホームページ

執筆者紹介

連載「奈良で外遊びしてみました」
文/naka

最終更新日:2022/09/24

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